著作権
Web制作において気を付けるべき著作権とは
Web制作において、著作権は非常に重要な要素です。適切な知識と対策を持つことで、トラブルを未然に防ぐことができます。本コラムでは、Web制作に関わる著作権について詳しく解説し、具体的な注意点や対策方法をご紹介します。 1. 著作権とは 著作権とは、作品を創作した者に与えられる、自分が創作した作品を無断でコピーされたり、模倣されない権利です。この作品の中には、文学作品、美術作品、音楽作品などさま 続きを読む >>
著作権を侵害された場合に損害賠償請求するには
著作権侵害の要件 著作権侵害が成立するためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。 ・著作物に該当する ・著作権の存在が認められる ・依拠性がある ・同一性又は類似性がある それぞれの要件を詳しく見ていきます。 1 著作物に該当する ⑴ 著作物の要件 文芸、学術、美術、音楽などの範囲に属する 工業製品などの産業的所産については、特許法、実用新案法や意匠法などで保護されます 続きを読む >>
【判例解説】新聞記事の著作物性 ~つくばエクスプレス事件~
裁判例①:知財高判令和5年6月8日(令和5年(ネ)第10008号)(一審原告:㈱日本経済新聞社) 裁判例②:知財高判令和5年6月8日(令和4年(ネ)第10106号)(一審原告:㈱中日新聞社) 上記の裁判例①②は、新聞記事を撮影して社内ネットワーク上にアップロード等して従業員等が見られるようにしていた行為が著作権侵害にあたるとして、大手新聞社2社からの損害賠償請求がなされた事案です。 結論とし 続きを読む >>
【判例解説】金魚電話ボックス事件
著作権法が保護するのは「表現」であり「アイデア」でありません。しかし、「表現」は「アイデア」を具体化したものです。保護される「表現」と保護されない「アイデア」との境界はどこになるのか。 この記事では、この難しいテーマについて、参考となる高裁レベルの裁判例をご紹介します。 【金魚電話ボックス事件】 最高裁令和3年8月25日決定(上告不受理) 大阪高裁令和3年1月14日判決 奈良地裁令和1年 続きを読む >>
【弁護士による判例解説】生徒の演奏も著作権侵害? -音楽教室訴訟控訴審判決-
ヤマハなどの音楽教室が日本音楽著作権協会(JASRAC)に対し、著作権利用料を徴収する権利がないことの確認を求めた訴訟で、令和3年3月18日、知財高裁は、音楽教室における講師の演奏については著作権利用料を請求できるが、生徒の演奏については著作権利用料を請求できないと判断しました。 この裁判では、講師及び生徒の演奏が「公衆に直接聞かせることを目的とした演奏」(著作権法22条)に該当するか等が争点 続きを読む >>
【解決事例】チラシにも著作権がある?
ご相談のケース 当社は,他社からチラシの制作業務を受託し,他社にチラシのデザインを提供しましたが,契約終了後に当社が制作したチラシと類似したチラシを他社が制作し,配布していることが判明しました。このような行為は許されるのでしょうか。 解決方法 チラシには,レイアウトデザイン,キャッチコピー,画像,キャラクターなどの要素が含まれていますが,これらのレイアウトデザイン等にも著作権が発生する場 続きを読む >>