理美容業を営まれる皆さま
理容業・美容業は、顧客の直接的な満足に関わるお仕事であり、職人的な高い技術と専門性が求められる業種です。
多くの場合、顧客は施術を受けたことそれ自体に満足をして、継続的な対応を通じて信頼関係が築かれ、トラブルとは無縁なようにも思われます。
しかし普段はトラブルと無縁なだけに、ひとたび顧客からクレームを受けるような事態が生じた際には現場の混乱を招き、冷静な対応ができなかったがために、問題がこじれてしまうことも少なくありません。
また多かれ少なかれ、顧客の身体に接触するので、細心の注意を払っていたとしても、何らかの事故が起きてしまうことも、絶対にないとはいえません。特にSNSが普及した現代社会では、逆恨み的にインターネットで悪評を拡散されるという被害を受ける例もあります。
また従業員の中には、パートやアルバイトで働く人のほか、契約期間が限定されている人もあることと思います。
経験の長い人もあれば、短い人もあり、顧客との対応が上手な人もいれば、不得手な人もいるかもしれません。従業員と顧客との間で生じたトラブルは、事業主において対処せねばなりませんし、場合によっては、その従業員と事業主との間でもトラブルになってしまう場合もあります。
理美容業界は、一種の職人的な技量が求められる世界ではありますが、大昔の親方と弟子のような関係は、現在の社会では通用せず、労働法に則った労使関係が必ず求められます。
「施術の内容が不満だといって、連日のようにクレームの電話がかかって仕事にならない。」
「インターネット掲示板に誹謗中傷の書き込みがなされて困っている。」
「施術の際のトラブルについて、顧客から損害賠償請求を受けてしまった。」
「元従業員が退職する際に顧客リストをコピーして持ち出して、顧客の引き抜きをしている。」
当事務所では、こうしたお困りごとなど、様々なトラブルについてのご相談をお受けしています。
いわれのないクレームには、毅然とした対応が必要不可欠である一方、実際に顧客に損害を与えてしまった場合には、法的に適正かつ妥当な賠償を行わなければなりません。
また当方の対応を逆恨みして、インターネット上に誹謗中傷の記事が投稿されるという事態に至った場合には、投稿先に削除を求めたり、場合によっては、発信者を特定して法的対応をとるための手続を行います。
顧客リストを勝手に利用することは許されませんが、これを営業秘密として保護してもらうためには、それ相応の管理をしておかなければなりません。
理容業・美容業ならではのお困りごとは、ぜひとも当事務所にご相談ください。