【社会保険労務士様対象「労働問題研究会」】就業規則失敗事例を開催しました
当事務所では,社会保険労務士の先生方を対象としたシリーズセミナーを開催しております。2019年2月13日,25日,「就業規則の失敗例」と題してセミナーを開催しました。
使用者と労働者との間には個別の労働契約が存しますが,労働契約の内容は労働基準法,労働協約そして就業規則によって,労働者の有利に解釈されるというのが労働法制の基本的な考え方となっています。このうち就業規則は,本来,会社側が主導して作成されるものであるにもかかわらず,その定め方に問題があったため,思わぬ労務トラブルを招き,使用者にとって不利な結果に至るという例が少なくありません。
セミナーでは,当事務所において労働法務に注力している弁護士伊山正和が,就業規則を企業が積極的に活用できる規範とすることができるよう,労働時間,賃金体系,退職に関する事項等,特に紛争が生じやすい絶対的記載事項について,ひな形にありがちな具体例を参考しながら,そこから生じうる問題点を示して,使用者側のリスク回避の見地からのモデルとなる規定例を紹介しました。
今回のセミナーでは多数のお申し込みを頂き,2回に分けての開催とさせて頂きました。1回目には11名,2回目には9名の社労士の先生方にご参加いただき,民法改正や働き方改革も見据えた就業規則のあり方など,積極的なご質問を頂き,より良い就業規則のあり方についてディスカッションをさせて頂きました。
次回以降,「ハラスメント対策」(2019年5月15日午後4~6時)をはじめ,多数のセミナーを予定しています。お問い合わせ等は、HPのお問い合わせフォームからご連絡いただくか,075-256-2560までお電話にてご連絡ください。
京都総合法律事務所は、1976(昭和51)年の開所以来、京都で最初の「総合法律事務所」として、個人の皆さまからはもちろん、数多くの企業の皆さまからの幅広い分野にわたるご相談やご依頼に対応して参りました。経験豊富なベテランから元気あふれる若手まで総勢10名超の弁護士体制で、それぞれの持ち味を活かしたサポートをご提供いたします。