<No.3> 事務所報1999年度
弁護士より
事務所開業後2度目の移転をしました。今度は、河原町二条南西角のテナントビルで、裁判所には、京都らしい古くて落ち着いた 店舗の並ぶ寺町通りを行き来することとなり、窓からは大文字山をはじめ、東山、北山の山々が望める落ち着いて執務できるところです。 快適な仕事場で、快適に仕事をしたく念じています。
河原町二条ビルという新しい器に入ったのを機に、仕事のやり方も、新しくすべきものは新しくしようと思っているのですが、 パソコン一つ取ってみても、一朝一夕には実現できそうにもありません。従って、新しいかたちは、新しい千年のスタートには間に合いませんでした。 しかし、次の世紀のスタートには、何とか間に合わせたいので、心して今世紀最後のこの一年を過ごしたいと思います。
昨年、「司法制度改革審議会設置法」が制定され、早速審議会が開かれています。現状は「市民のための 司法・市民による司法」とはとても言い難いと思います。21世紀には司法の世界へ、もっと市民が直接的に参加できるように、 しっかり改革が進められるべきだと思います。私も本年は司法改革への認識を深め、アプローチしていきたいと考えています。
西暦2000年を迎え、世の中ではミレニアムとして大変な騒ぎであるが、私にとっては、弁護士生活10周年の年である。 賃金、不動産、相続、離婚など一般的な民事事件から、医療過誤、労働事件、さらには破産、和議、公社更生などの倒産事件、そして刑事事件と、 10年間でようやく一通りのことを経験させていただいた。これからは、これまでの経験によって蓄積したものをさらに発展させ、より高いレベル の弁護活動にチャレンジしていきたい。
映画「2001年宇宙の旅」に出てくる思考するコンピューターと宇宙旅行が、今年中に現実のものとなるのは 難しそうです。でも、ここ数年のパソコンの技術革新のスピードはものすごいものがあります。 特にインターネットの発展は、AとBとの間の「距離」をなくしつつあります。インターネット上の世界地図は、5大陸全て陸続きで、 いわばお隣です。逆に接続しない限りは、同じ町内でも地球の裏側より遠くなってしまいます。 「距離」というものが変わるのか変わらないのか、当事者として体験するために今年はパソコン通信に挑戦しようと思っています。
一昨年、ゴルフで100の大台を切り、昨年1月の事務所報では「今年は80台を目指したい」と大見栄を切りましたが、 またまた100台に逆戻り。ゴルフとは難しいものです。今年はあまり大きなことを言わず、地道に頑張りたいと思います。 ところで、昨年は我が中日ドラゴンズが久方振りのセ・リーグ制覇を果たし、気持ちの良い一年でした。今年は宣、 サムソンが抜け戦力ダウンは否めませんが、金満ジャイアンツにだけは負けずに頑張って欲しいものです。
事務局より
今回の事務所移転で、さらに奥の方の席に座ることになりました。この席で夕方などふと外をみると、 東山が夕日に染まり、実にきれいで「さあもう一息」と思い、残りの仕事に戻ります。皆様方も、相談室を指定してご来所いただければ、 少しは余裕を持ってご相談や打合わせなどが出来るのではと思います。
新しい事務所で気分も新たに業務に励んでおります。昨年は倒産事件の処理に明け暮れた感があり、また出張等で 事務所を空けることも多く、依頼者の方々にもご不便をおかけしたことと思います。 今年は、じっくり腰を据え、できれば未経験の新たな事件処理にもチャレンジしたいと思います。
事務局員
京都総合法律事務所は、1976(昭和51)年の開所以来、京都で最初の「総合法律事務所」として、個人の皆さまからはもちろん、数多くの企業の皆さまからの幅広い分野にわたるご相談やご依頼に対応して参りました。経験豊富なベテランから元気あふれる若手まで総勢10名超の弁護士体制で、それぞれの持ち味を活かしたサポートをご提供いたします。